訪問看護ステーションマリア お仕事密着取材
看護師の働き方の一つである「訪問看護」のお仕事をご存じですか?
育德会では、看護師として活躍できる職場は、6つあります。
- 外来
- 病棟
- 訪問看護
- 通所介護(デイサービス)
- 通所リハビリテーション(デイケア)
- ショートステイ
今回はその中の一つ「訪問看護」で働く看護師についてお伝えいたします。
この記事で分かることは以下になります。
・訪問看護ステーションマリアでの業務内容
訪問看護の大きなカバンの中身は?
訪問先に持っていくカバンの中身が気になりませんか?
大きなカバンを持ち運ぶ訪問看護の職員さん。
いったい何がカバンの中に入っているのか・・
・処置セット
・点滴留置セット
・針捨て用の瓶
・使い捨て手袋
・地図
・消毒セット
・体温計
・血圧計
・パルスオキシメーター
・iPad
これだけのものが入っています。
よく重たそうだね。と声をかけられますが・・・
「正直重たいです。(笑)」
しかし、これだけあれば、訪問先で何かあった時でも対応出来ます。
訪問看護1日のスケジュール
訪問看護で働く看護師さんの一日のスケジュールをご紹介します。
今回ご紹介する非常勤職員 Aさんは、9:00~15:00の勤務です。
一人で訪問出来るのは1日に4~5件。
1件の訪問時間は30分か60分。
この日は、午前中にS様、A様、M様の3件の訪問
午後からはK様の1件の訪問予定となっています。
8:50 朝礼
朝から元気よく、10大接遇用語をみんなで唱和します。
訪看の申し送りを行います。利用者様の近況報告や訪問する方々の情報交換を行います。
9:00 情報確認
申し送りだけでは分からない内容は、アイパッドで確認したり、外来の電子カルテを見に行ったり、在宅担当に訪問診療時の内容を確認しに行ったりします。
9:00 訪問に出発
1件目の訪問は育德会のお隣にあるケアハウス露庵に入所されているS様です。
会話での意思疎通が困難な方のため、表情や顔色などの小さな変化を読み取る事を大切にしています。
ケアハウスのスタッフさんと情報交換も大切にしています。
9:45 社用車で訪問に出発
社用車に乗って2件目のお宅へ向かいます。
訪問看護ステーションマリアでは、原則自家用車での訪問は行っていません。
訪問先へは社用車を使って移動します。
安全運転に注意しながらご利用者様が待つお宅へと向かいます。
2件目のA様のお宅に到着です。
A様は、腰椎圧迫骨折後に、体調管理とリハビリ目的で訪問看護を導入されています。
リハビリを頑張られ、現在では、98歳にはとても思えないまでに回復されてみえます。
10:30~10:45 小休憩
次の訪問まで少し時間があるため、車の中で1件目と2件目の訪問内容を記録します。
訪問記録はiPadを使って入力ができるので短時間で記録が可能です。
訪問中には中々記録の整理までは出来ないため、こうして少し空いた時間に記録を行います。
熱中症にならないように水分補給もこうした時間に行っています。
11:00 3件目の訪問先に到着
3件目のM様のお宅に到着です。
いつもご主人が玄関先でお出迎えをして下さいます。
M様は、自宅内でも歩行器を使用してしか歩行が出来ないため、一人では入浴が出来ないという事で入浴介助目的で訪問看護を導入されています。
転倒に注意しながら、浴室まで介助を行い、いつも楽しく入浴を行っています。
M様はお話がお好きで、M様からはいつも笑顔と元気をたくさん頂いています。
12:20 帰社
帰社後すぐに、午前の訪問内容を上司へ報告します。
また、3件目に訪問したM様は紅(法人内の居宅)のケアマネさんが担当してみえるため迅速に報告をします。
報告業務を終了したら、記録整理などの事務処理や、訪問で使用した物品の片付けを行います。
午前の事務処理が終了したら、30分間のお昼休憩に入ります。
訪問看護のお昼休憩の時間は決まっていません。
訪問の空き時間にお昼休憩を取り持ってきたお弁当を食べながら一息つきます。
*休憩時間は勤務時間数によって異なります。常勤職員は60分休憩
13:25 午後の訪問へ出発
本日最後の訪問になるK様のお宅に到着です。
訪問看護の訪問をとても心待ちにして下さっており、インターフォンを鳴らさなくてもいつも駐車場に車を停めると玄関を開けて笑顔でお出迎えをして下さいます。
脳梗塞を起こし、左半身に不随麻痺があるため、リハビリ目的で訪問看護を導入されています。
いつも笑顔で取り組んで下さっています。
訪問時以外はほとんど会話をされない生活をされているため、訪問時にはなるべく笑顔で沢山会話出来る様にも努めています。
14:35 帰社
午後の訪問を終了し、ステーションに戻ってきました。
午前と同じように帰宅後はすぐに、上司へ報告を行います。
また、最後に訪問したK様は訪問診療も行かれているため、訪問診療スタッフへも報告を行います。
育德会では、多種職連携を大切にし、患者様、利用者様をサポートしています。
本日の記録を全て記載し、提出を行います。その後、雑務処理やカバンの片付けなどを行い、15:00にて業務終了となります。
まとめ
訪問看護の一日の流れをご紹介しました。
訪問看護ステーションで働く看護師についてご理解いただけましたか。
一人で訪問先に行き、ひとりで処置を行うことが不安に感じるかもしれません。
それ以上に、看護師のやりがいを感じることもたくさんあります。
また、訪問時には法人スマホを所持し、LINEWORKアプリを活用し情報の共有もスムーズに行う事ができます。
不安な部分はベテラン職員がサポート致しますのでご安心ください。
今回は介護の方の訪問をご紹介しましたが、医療依存度の高い方や寝たきりの方、在宅での看取りなどの訪問も行っています。
訪問看護の仕事は大変な事も多いですが、とても楽しく、やりがいのある仕事です。
看護の技術や知識を提供する事で、たくさんの方々から笑顔を頂き、私達は皆様からたくさんの元気を頂いています。
今回の記事で少しでも訪問看護の仕事って楽しそうだなぁと思って頂けたら光栄です。
最後になりましたが、今回撮影にご協力して下さった皆様、本当にありがとうございました。
いつもありがとうございます。